最初に就職したのは、生保の契約社員でした。誰もが知っている大手企業、就職難のご時世に新卒で何の資格も特技も無い私は、とりあえずこの職に就きながら、いつか正社員になると決めていました。契約社員は名前ばかり「社員」とあっても要は非正規雇用、パートや派遣と何ら変わりありません。

 

 違うのは給料の形態が、時給か月給かということだけ。周囲の友人たちがきちんと正社員でスキルを積んでいるのを横目に、いつまでもこのままでは終わらないと覚悟を決めていました。とは言え、正社員になるのはやはり狭き門、でも諦めるのは早いのです。

 

 まず、同じ職場の同じ立場の仲間と仲良くなりましたが、お付き合いはしながらも夜ビジネススクールへ通うことを決めました。

 

 元々タイピングの速さには自信があったので、さらにスキルアップのためにパソコンの技能を習得するためです。そして、生保でクレーム対応のスキルを積んで、経験の活かせる職へ転職する計画をしていました。

 

 そして2年後、数十社の就職活動後、晴れて地元の中堅企業のお客様センターに正社員として就職することができました。契約社員仲間と楽しい毎日は、それなりに充実していました。このままでもいいかな、とさえ思えることもしばしばありましたが、ここで惰性に流されては10年後必ず後悔することになると考えました。

 

 決心するのは自分、そしていつでも今日からスタートです。疲れた体にムチ打って、パソコンの勉強に通う日々ははっきり言って楽ではないし、休日や就業時間後に仕事を探すのも大変です。でも、10年後の自分のために、今を諦めなければ必ず道は開けると思います。